肥満症

体内の脂肪組織が過剰に増加した状態を肥満という。
肥満症とは、肥満度{(実測体重-標準体重)÷標準体重}が20%以上、あるいはBMIが25以上で、
肥満による健康障害がみられたり、肥満が原因となって健康障害を起こす危険性が高いと
考えられる場合をいう。
BMIが30以上の中等度肥満は人口の3~5%、BMIが35以上の高度肥満は人口の約0,3%である。
肥満には、過食や運動不足が原因で起こる単純性肥満と、内分泌疾患(クッシング症候群、
甲状腺機能低下症など)視床下部障害(間脳腫瘍など)遺伝性疾患(ローレンスムーンビードル症候群
など)薬物(副腎皮質ステロイド薬など)が原因で起こる症候性肥満がある。
このうち、 単純性肥満が98~99%と圧倒的に多い。
脂肪の分布から①上半身肥満、下半身肥満②中心性肥満、末梢性肥満③内臓蓄積型肥満、皮下型肥満に分類される。高脂血症、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患など、肥満に伴う代謝異常は上半身肥満、中心性肥満、内臓蓄積型肥満の方が多く発生する。
肥満そのものによる症状は乏しい。合併する代謝異常が問題になる。
食事療法と運動療法が基本になる。食事療法では、摂取エネルギーを調節し、体脂肪を減らす。
行動(精神)療法として、食生活の改善が肥満の治療となるということを自覚させ、適切な食事療法を
実行するようにする。
運動療法は、治療の動機付け、基礎代謝の亢進に有効で、高血圧の合併がなければ、
1日1万歩の歩行を指導する。これらで体重の改善が得られなければ薬物療法を行うこともあるが、
一般的ではない。また重症例では胃縮小術を行うことがある。
SAKIUTAでは食事療法、運動療法の指示を行い、痩せやすい身体作りを行うと同時に治療を行う。